ゲームボーイ版「FF外伝」をベースにしつつ,新たなプレイヤー層の獲得も視野に

4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。「FF外伝」が今冬配信予定であることが発表されましたが,このタイミングでFF外伝をリリースする狙いについて教えてください。

小山田 将氏(以下,小山田氏):
 聖剣伝説シリーズは,2016年6月に25周年を迎えます。以前から公言しているとおり,私はこのシリーズをきちんと継続していきたいと考えていますが,その第1作となるFF外伝は,いろいろな事情があり,現在ではフィーチャーフォンでしかプレイできません。そこでシリーズ25周年を前に,今の時代に合わせたプラットフォームでリリースしようと考えたんです。

4Gamer:
 聖剣伝説ファンが一番気になるのは,リメイク版FF外伝がどんな内容になるのか,という部分だと思います。ぜひ可能な範囲でお聞かせください。

小山田氏:
 基本的な内容とストーリーは,ゲームボーイ版FF外伝そのままです。ひらがなだった部分を漢字にしたり,現在の倫理基準と照らし合わせて一部の語句を変更したりということはやっていますけど。その上で,ビジュアルや操作面を現代風に最適化しています。
信長の野望
4Gamer:
 なるほど。つまり,いわゆる“旧約”をフルリメイクするわけですね。

小山田氏:
 そういうことです。フィーチャーフォン版のときにはカラー表示で作り直しましたが,今回は3Dグラフィックスとタッチインタフェースを採用しました。

4Gamer:
 キャラクターが3Dモデルになり,キャラクターデザインも一新していますよね。

聖剣伝説 -ファイナルファンタジー外伝- 聖剣伝説 -ファイナルファンタジー外伝-

小山田氏:
 今回,キャラクターデザインには,フィーチャーフォン版FF外伝やiOS版「聖剣伝説2」(iOS / Android),「聖剣伝説 RISE of MANA」(iOS / Android 以下「RoM」)でご協力いただいた,イラストレーターのHACCANさんを起用しています。フィーチャーフォン版ではリアルに近い等身だったんですが,今回はデフォルメ頭身にして聖剣伝説2,3以降のイメージを出しています。HACCANさんには,もともとのファイナルファンタジー色を残しつつも,昨今の聖剣伝説の色を組み合わせてほしいと依頼しました。

4Gamer:
 RoMで初めて聖剣伝説の名前を知ったという人達にも,馴染みやすいデザインというわけですね。

小山田氏:
 そうですね。そういった層にアピールしたいという狙いもありました。何しろ24年前のゲームですので,触ったことがない,あるいはもう忘れているという方も多いでしょうから。

4Gamer:
 ちなみにRoMのプレイヤー層は,具体的にどんな感じなんでしょう。

小山田氏:
 アンケート結果ではなく,寄せられた感想などからの推測になってしまうのですが,20代後半から40代という感触です。性別比は男性7:女性3というところでしょうか。

4Gamer:
 今回のFF外伝も同じ層がターゲットになるんでしょうか。

小山田氏:
 それはもちろんですが,できればもっと若い人達にも手に取っていただきたいと考えています。この機会に聖剣伝説シリーズを知っていただければと。

4Gamer:
 聖剣伝説といえば,音楽に関する評価も極めて高いシリーズですが,今回はどうなるのでしょう。

小山田氏:
 作曲者であるイトケンこと伊藤賢治さん監修のもと,ご自身によるアレンジも含めて,あらためて収録し直しています。イトケンさんご自身も,FF外伝はスクウェアに入社して初めてメインで作曲を手がけたタイトルということで,非常に思い入れが強いとおっしゃっていました。全曲とも,今の時代に合わせた楽曲になっていますので,ぜひご期待ください