「Xbox One連携機能」だけじゃない。全ゲーマー向け機能を備えるXboxアプリ

さて,イルーナ戦記   Windows 8.xには「ゲーム」という標準アプリがあった。
 「ゲーム」には,PCにインストールされているストアアプリ版ゲームや,「Games for Windows Live」対応ゲームを管理したり,「Xbox Live」のフレンドとメッセージをやり取りしたりという,ゲーマー向けの機能が用意されていた。当時のMicrosoftが目論んでいたとおりにことが運んでいれば,今頃はValveの「Steam」やGoogleの「Google Playゲーム」のような,Windowsにおけるゲームポータルになっていたであろう標準アプリだ。

 Windows 8.xにはもう1つ,Xbox 360と連携して,PCをXbox 360上で動いているゲームのサブディスプレイ的に使う「Xbox SmartGlass」というストアアプリも存在していた。こちらは4Gamerで使ってみたこともある(関連記事)。

 しかし,これらがゲーム用途で積極的に活用されていたとは,到底言えまい。Windows 8.xを使っていても,「ゲーム」も「Xbox SmartGlass」も起動したことすらないという人のほうが圧倒的多数ではなかろうか。Windows 8.xにのゲーム関連アプリにおけるMicrosoftの目論みは,完全な失敗に終わったわけだ。

 それに対してWindows 10のXboxアプリだが,これは,Windows 8.x時代の「ゲーム」から一部の機能を引き継ぎつつ,新規に,PCゲームの録画/静止画撮影機能「ゲーム録画」や,Xbox One上で実行されているゲームの映像と音声をLANでつながったPCにストリーミング配信してPC側でプレイできるようにする「ゲームストリーミング」といった機能を搭載したものになる。「Xbox」アプリということで,Xbox One(やXbox 360)専用と思っていた人はいるかもしれないが,その実態は「Xbox One専用機能も持つ,Windowsとしてのゲーム特化型標準アプリ」といった感じだ。

Xboxアプリ。「Xboxアプリのホーム画面」と言い換えてもいいだろう。以後は,見やすさを重視して,ウインドウを全画面表示させた状態のスクリーンショットを用いる
Windows 10

 Xboxアプリは,Windows 10 Desktop系だけでなく,スマートフォンなどのWindows 10 Mobile系でも動作する,典型的な「Universal Windows Platformアプリ」(以下,UWPアプリ)として作られている。ただし,すべての機能がWindows 10 Mobile系で動作するわけではなく,全機能が使えるのは,本稿の主役となるWindows 10 Desktop系エディションのみだ。

Xboxアプリのメニュー(画面左側,正式名称はナビゲーションウインドウ)を開いた状態
Windows 10  上に示したXboxアプリでは,左上に,短い横線が縦に三つ並んだ,通称「ハンバーガーボタン」が用意されているが,これがメニューを開くボタンになっており,左クリックすると,下記のとおり,選択肢となるアイコンの隣にその名称が表示されるようになる。具体的な名称は下記のとおりだ。

ホーム
マイゲーム
メッセージ
プレイ状況のお知らせ
実績
ゲーム録画
ストア
接続
設定

 順に機能を説明していこう。まず「ホーム」は,先ほども紹介したホーム画面のことを指す。過去に起動したゲームの履歴や,Xbox Liveのフレンド,実績といった情報がまとめて表示されるところでもあるので,トップページと理解してもいい。

 次の「マイゲーム」は,使っているWindows 10搭載PCにインストールされたゲームアプリを起動したり管理したりする機能だ。ゲームランチャーと,ゲーム専用の「プログラムの追加と削除」――コントロールパネルにあるアレだ――を統合したものといえるかもしれない。

「マイゲーム」
Windows 10

 なお,「マイゲーム」には,プリインストールのUWPアプリだけでなく,デスクトップアプリ版PCゲームの一部も自動登録された。ざっと試した限り,「League of Legends」のような単体アプリは表示される一方,SteamやUplayなどのタイトルは表示されなかったが,「PCからゲームを追加」を左クリックすることで,手動登録することができた。
 ちゃんと管理できれば,さくっと起動できるゲームランチャーとして有用だろう。

「PCからゲームを追加」を選択したところ。インストールされたゲームアプリを選択できる。ここではSteam版「Path of Exile」を選択しているが,選択すれば,以後は「ゲーム」アプリから起動できるようになる
Windows 10

 「メッセージ」は読んで字のごとく,Xbox Liveのサービス側やフレンドとメッセージをやりとりするためのものだ。基本的には,PCを使っているときに,Xboxを利用中のフレンドとチャットするためのものという理解でいいだろう。

「メッセージ」では,フレンドやXbox Liveサービスからのメッセージを表示する
Windows 10

 「プレイ状況のお知らせ」は,フレンドが共有したコンテンツやメッセージ,あるいはメッセージなどにつけた「いいね」などを確認する機能だ。こちらはXbox Oneの所有が前提ではなく,Xbox Oneタイトルのほか,UWPアプリ版ゲームにも対応している。
 正直,相当に気合いを入れてXbox Oneのオンラインプレイを楽しんでいない限り,あまり役には立たないだろう。

「プレイ状況のお知らせ」を使うと,フレンドの活動状況を確認できる
Windows 10

 「実績」は,ゲーマーにとって,もはやお馴染み。実績はトロフィーの数で表現され,実績の獲得に伴って,「ゴールド」と呼ばれるポイントが加算されることもある。

対応ゲームで獲得した実績を確認できる「実績」。実績の数はトロフィーアイコンで表示される
Windows 10

 「ゲーム録画」では,Xboxアプリを使ってプレイしたゲームの映像を録画したり,スクリーンショットを管理したり,録画した動画を共有したり,ほかのユーザーが共有した動画を表示したりできる。詳細は後述したい。

「ゲーム録画」。詳細は後ほど
Windows 10

 「ストア」は,「ゲーム」カテゴリが選択された状態でWindowsのストアを起動する機能だ。「ストア」についても後ほど紹介したい。

 「接続」は,Xbox Oneのゲームストリーミングを行うための機能で,これを選択すると,家庭のLAN内で動作しているXbox Oneが自動検索され,リストアップされるようになる。

 ゲームストリーミング機能の詳細は後段で説明するが,1つ注意が必要なのは,Windows 10とXbox Oneの接続にあたって,両方で同じ「Microsoftアカウント」を使う必要があることだ。
 Microsoftアカウントとは,Xbox Liveやインターネット通話・メッセージングサービス「Skype」といった,Microsoftが提供するインターネットサービスの共通アカウントのこと。Xbox Liveでは事実上必須で,Windows 8.xでも半ば必須なのだが,Windows 7までは必須ではなかったので,作ったことがない人もいるだろう。Windows 10におけるMicrosoftアカウントの扱いはWindows 8.xと同じで,Windowsを使いこなそうとするとそこかしこで必要になる。
 Microsoftアカウントの作り方は,Windows 8の解説記事を参照してほしいが,ともあれ,「ゲームストリーミングを利用するには,Windows 10側とXbox Live側で同じMicrosoftアカウントを使っている必要がある」ことを覚えておいてほしい。

「接続」。これを選択すると,LAN内のXbox Oneが自動検索される。表示されたXbox Oneと接続すれば,ゲームストリーミングが始まる仕掛けだ
Windows 10

 最後の「設定」は,Xboxアプリの各種設定を行う機能だ。ゲーム録画で使うショートカットキーや録画時間,録画データの保存場所や録画品質といった細かい設定もここで行うことになる。

「設定」には,Xboxアプリの基本設定となる「一般」,録画設定の「ゲーム録画」,ストリーミング関連の「ゲームストリーミング」という3種類のタブがある。なお,接続可能なXbox OneがLAN内に存在しない場合,ゲームストリーミングの設定は表示されない
Windows 10


OS標準になったゲーム録画機能。ただし,現状は制限あり

 それでは,Xboxアプリの目玉機能であるゲーム録画の機能と使い方を説明していこう。
 録画のためにアプリやキャプチャデバイスが必要となる既存のゲーム録画手段と異なり,Xboxアプリのゲーム録画機能は,Windows 10に統合されている。前述のとおり,ショートカットキーは「設定」から変更できると断ってから続けると,使い方は簡単で,[Windows]+[G]キーの同時押しでポップアップさせることのできる専用インタフェース「ゲームバー」にあるボタンを左クリック(もしくはタッチ)すれば,録画やスクリーンショットの撮影が可能だ。

画面の下側中央に表示されている,濃い灰色のバーが,ゲーム録画機能を操作するゲームバーだ。ゲームバーは,いつでも[Windows]+[G]キーで表示/非表示を切り替えられる
Windows 10

 また,[Windows]+[Alt]+[G]キーで,ゲームバーをポップアップさせることなく録画を開始したり,逆に[Windows]+[Alt]+[R]キーで録画を停止することもできる。

Windows 10
Xboxアプリの「設定」で,ゲーム録画に使うキーボードショートカットを変更可能
Windows 10
録画中は,録画時間を示す「録画タイマー」が画面右上に表示される。邪魔なら消すことも可能だ

 ゲーム録画機能で作成できる動画はmp4形式,スクリーンショットはpng形式のみとなる。標準設定の場合,これらファイルの保存場所は,各ユーザーフォルダ→「ビデオ」→「キャプチャ」フォルダとなっているが,先述した「設定」から任意のフォルダを保存先にすることも可能だ。

 最長録画時間やビデオ品質,ビデオ解像度も同様に「設定」から指定できるが,最長録画時間は30分/1時間/2時間の3種類,ビデオ品質とビデオ解像度は「標準」「高」の2種類から選択できるだけとなっている。また,最近のトレンドでもある,ゲーム中に常時録画し続ける「ゲームのプレイ中にバックグラウンドで録画」機能も選択可能で,これだと,最長で10分前までの動画が自動保存され続ける仕掛けだ。

 撮影した動画に対しては,Xboxアプリ上で簡単なカット編集を行える。もちろん,PC用の動画編集ソフトで編集したり,任意のSNSやクラウドサービスにアップロードしたりも自在だ。

ゲーム録画の録画時間や録画品質設定画面。録画時間は最長で2時間まで指定できる
Windows 10

 さて,実際に設定を変えて録画してみたところ,「ビデオ品質」「ビデオ解像度」とも「標準」にした場合,作成されたビデオは(テストに用いたディスプレイパネルのネイティブ解像度である)1920×1080ドットでビットレート10Mbps程度になった。一方,両方の設定を「高」にした場合,1920×1080ドットでビットレート20Mbps程度となり,「ビデオ解像度」が何を設定するのかは,まだよく分からない。画面解像度がもっと

「ストリートファイターV」の新たな参戦キャラとして,お馴染みの「ケン」が発表。やはり足技を主体とした

カプコンは本日(2015年7月10日),同社が2016年春に発売を予定している対戦格闘ゲーム「ストリートファイターV」(PC / PlayStation 4)の最新情報として,新たに「ケン」の参戦を発表した。合わせて,ケンのさまざまなアクションを収録したトレイラーも公開されている。


 リュウの兄弟弟子にして親友,ライバルでもあるケン。トレイラーを見る限り,過去のシリーズ作品と同様に,今回もケンは足技を主体とした技で戦う模様だ。Vトリガー「ヒートラッシュ」発動時は,必殺技に炎の属性が追加されるなど,なかなかにエフェクトが眩しいキャラクターのようである。
レッドストーン RMT