任天堂が見つけたスマートデバイスの「答え」とは? 任天堂とディー・エヌ・エーの提携記者会見質疑から

本日行われた任天堂とディー・エヌ・エーによる提携発表記者会見、質疑応答も約一時間に渡り多彩な質問が行われました。注目ポイントをお届けします。

■スマートデバイスに見つけた「答え」

これまでスマートデバイスにおけるゲーム提供に踏み込んでこなかった任天堂。岩田氏は「答え」を見つけた事が大きな要因になったと述べました。ファイナルファンタジー14 具体的には「同じゲームを出すべきではない」ということで、専用機からゲームを移植するケースも多く見られますが、最良の体験ではないものを広く届ける事はIPを毀損する事に繋がると岩田氏は指摘。異なるものを、両者にとってプラスになるような形で提供できないか、というのが狙いのようです。

「スマートデバイスとゲーム専用機は、ゲームが出来る点では同様ですが、実は異なるものだ、というのが整理できたのが大きいです。その上で、双方にとってプラスな形を模索したい」と岩田氏は述べました。

今回の記者会見でも将来のゲーム機プラットフォーム「NX」が言及されるなど、岩田氏は「ゲーム専用機のビジネスに対する情熱と展望を失ったわけではない」と繰り返し強調。むしろ、デバイスを広げながら、相互作用を持ちつつ、任天堂のIPに触れるチャンスを増やしていくのが戦略のようです。また、その戦略の中核には、新しくディー・エヌ・エーと共同開発する会員制サービスがあり、それを軸にユーザーが様々な場面で任天堂のIPと繋がっていく未来を目指します。

「スマートデバイスでより多くの人に任天堂のIPを楽しんでいただいたお客さんに、ゲーム専用機でより没入感のある世界でゲームを楽しんでいただくような形も有り得るでしょう。ゲーム専用機に否定的になり、スマートデバイスに進出するわけではなく、ゲーム専用機も含めて全て繋がった話なんです。任天堂IPに触れる人が増えれば増えるほど、任天堂IPを好きになってもらう機会が増え、生涯で任天堂に触れる機会が増えていきます。いま、娯楽の再定義ということでQuarity of Lifeを向上させる事を娯楽として位置付けようとしていますが、ゲームというものをなるべく広く捉えて、DSの『脳トレ』やWiiのリモコンで『Wii Sports』を作ったような新しい遊びも提案していきたいと考えています」

■ゲームは年内にも

本日の記者会見では具体的なゲームタイトルについては明らかにされませんでしたが、岩田氏は質疑応答の中で「少なくとも今年中に、何のアウトプットも無いようなスピード感では提携の意味がない」とコメント。少なくともどんなゲームが登場するのかは年内に明らかになるという見通しを示しました。

グローバルに展開するということでしたが、具体的な地域については今回は明らかにされませんでした。ただ岩田氏は、まだ工夫が必要ながらも「(新興国など)今までゲーム専用機を届けるのが困難だった地域にも任天堂のIPを届けるというハードルが一つ減ったことになる」ともコメント。今までゲーム専用機を楽しんでこなかった地域にもマリオたちが広がることになりそうです。

具体的な両社の役割分担については守安氏から「多くの場合はフロントサイドを任天堂さんがが作って、DeNAがバックエンドや運営を担当する事が多くなると思います」との発言でした。ただし、岩田氏はゲームタイトルによって個別的に役割分担は決めていくと話し、異なる形の組み方もありそうでした。

ゲームにおける収益配分についても具体的な数字は明らかにされませんでしたが、岩田氏は「会社の大小ではなく、どのくらいの労力をかけたか透明に見せ合って、投資に応じたリターンを配分するのがフェアではないか」とコメント。「配分比率よりも、どうやったらより多くの人にゲームを届けられるかを考えたい」との発言もありました。前述の役割分担に加え、当然ながら任天堂がIPを提供するという点も考慮して収益配分は決まりそうです。収益にどのくらいのインパクトがあるかは、今期末の決算発表で来期の見通しを示すと岩田氏は述べていました。

【川崎中1殺害】上村さん通夜で警察騒ぎ

神奈川県川崎市の多摩川河川敷で遺体で発見された中学1年、上村遼太さん(13)の通夜が2日に行われ、パトカーが駆けつける騒ぎとなった。同級生や保護者が「今までありがとう」とうつむきがちに話すなか、上村さんの友人らが通夜の様子をネット配信する人物にからみだし、警察までやって来たのだ。友人らは殺人容疑で逮捕された少年A(18)を「殺す!」と殺気立っていた。遺体発見現場に献花に訪れた人たちも「極刑にしてほしい」と少年法に疑問を持っている。

「おいお前、何やってんだよ!?」――。しめやかに営まれるはずの通夜の会場前で、10代の少年たちが、ある人物を取り囲んだ。ノートパソコンを首から提げたこの人物は、ネットで動画配信をすることで、ネットユーザーの間では有名な少年だった。通夜の生配信をしていたことに、上村さんの友人らが怒って詰め寄ったわけだ。

 そこへ会場から学校教諭と思われる関係者がやって来て、「君、不謹慎でしょう。とにかくパソコンを閉じて」と注意すると、「だったらタクシーを呼んでください!」とネット少年は応じ、しばらくすると姿を消していた。

 この後、友人らは通夜に訪れた同級生や保護者を取材する報道陣に対し、「かわいそうだろ」と取材相手を帰らせることまで始めた。そこへ、誰が呼んだか、パトカーが駆けつけて、友人らに注意をすると、しぶしぶ帰っていった。友人の一人は「Aを殺す!」と殺気立っており、やり場のない怒りがあったと思われる。

 前出のネット少年は、Aが逮捕された2月27日にもAの自宅前から生配信。自宅はバレバレで、このときも警察官が「近所迷惑だから撮るのやめてもらっていいですか」とネット少年を注意していた。ネット少年は「報道の自由があるなら僕にもある」と主張。名前や住所を聞かれても、「任意なので答えません」と繰り返し、警察官は撤退した。

 A宅前で取材していた全国紙社会部記者は「これはこれですごい興味深いですよね。Aの名前は少年法で表に出ないけど、それを破っているのも少年ですよ」とあきれていた。

 この事件では少年法がクローズアップされている。Aは同級生の少年B(17)と職人の少年C(17)とともに殺人容疑で逮捕された。Aは夜中に上村さんと合流し、現場へ。上村さんの服を脱がせ、冬の多摩川を泳がせたという。そして、カッターナイフで首を切って殺害。服は近くの公園のトイレで燃やしている。犯行の残虐さや証拠隠滅工作は少年のやることではない。

 2日、東京都葛飾区から遺体発見現場を訪れた13歳男子中学生の父親(43)は「少年法をどうにかしてもらいたい。犯人には極刑を望みますよね。やってることが卑劣で、大人も子供も関係ないですよ。僕の年代でもコンクリート事件があった。時代が変わっても似た事件は起こってしまう」と憤る。通夜に訪れた上村さんの同級生は「犯人には刑務所から出てきてほしくないです」とつぶやいた。

 Aが逮捕された日、ファイファン14 パトカー騒ぎを起こした上村さんの友人は「少年法で裁かれるのは納得いかない。警察は本気で動いてくれない。逮捕まで長い」と激白。少年が少年法を批判し、成人と同じ法律で裁かれるべきだとした。

 少年による凶悪事件が相次ぎ、刑罰対象の低年齢化と厳罰化が進んでいる。それでも、18歳未満の場合、重い判決が下されることはまれ。「少年事件の凶悪化」が叫ばれる現在、犯罪を予防する観点から、少年法のあり方が議論になっている。

 また、少年法61条は、将来の更生や社会復帰への配慮から、罪に問われた未成年者の特定につながる報道を規制している。名前と顔が出ないため“社会的制裁”を受けることがなく、出所後、普通の生活を送ることができることも凶悪な少年犯罪を助長しているという声もある。それでも、ネット上には、容疑者の特定を禁じた少年法そのものを問題視する書き込みも増加しており、それが新たな問題になっている。

 上村さんの友人らは報復も辞さない勢いだが、許されることではない。法律で裁くしかない。